EngineUPS 発売のお知らせ
慧通信技術工業株式会社(本社:兵庫県神戸市)は、ブラックアウト(電源喪失)によるエンジン停止時に必要な緊急時エンジン始動用の電装(エンジンエレクトリカル)補助電源システム、EngineUPSを2024年5月1日より発売いたします。
「エンジンエレクトリカル」とは、車両や船舶などのエンジンに必要な電力を供給するための電気システムのことです。これには、エンジンの始動や動作に必要な電気を生成・供給する発電装置や、点火系統、照明、制御装置などが含まれます。エンジンの正常な動作に不可欠な電力を提供する役割を果たしています。
【エンジンに最低限必要な電装(エンジンエレクトリカル)の例】
① 始動系 スターターモーター、マグネットスイッチ
② 点火系 コイル、ディストリビュータ、スパークプラグ
③ 充電系 オルタネータ、レギュレータ
④ 制御系 ECU
特にスターターは、バッテリーが必要十分な性能を有していることを前提に、正常な動作が行える電装品です。
バッテリーの性能が劣化している場合、スターターの回転力が弱くなり、エンジンがかかりにくい状態になることがあります。
また、鉛バッテリーの化学反応が抑えられる冬季においては、出力できる電流が小さくなりスターターのトルクが不足し、最悪の場合はエンジン始動に至らずにバッテリーが上がってしまう事象へと発展します。
エンジン始動時の回転抵抗は極めて大きいため、スターターには大きな電流が流れます。
このバッテリーからの持ち出し電流は、バッテリーにとって非常に大きな電流出力であり、バッテリーだけでは長時間のスターター駆動に耐えることができません。
EngineUPSはブラックアウトなどエンジン非常時にエンジンエレクトリカルの要求に応えられる、常時スタンバイ大容量安定電源です。