SPD（避雷器）とは？
SPD（Surge Protective Device：避雷器）とは、 雷サージや異常過電圧が機器内部に侵入することを防ぐための 保護デバイスです。 特に工場ラインでは、 電源品質や PLC・サーボ・通信機器の安定稼働に直結するため、 電源BCP・品質保証の観点で非常に重要な装置です。
SPD の役割（なぜ必要か？）
- 雷サージによる機器破損を防ぐ
- 瞬時の異常過電圧を吸収し、ライン停止を防止
- 通信機器・産業用PCの故障、誤動作を低減
- 工場の品質保証・説明責任の強化
SPD は単体で万能ではありませんが、電源品質の根本対策として最も費用対効果が高い設備のひとつです。
SPD の種類（一次側・二次側・通信ライン）
- 一次側用 SPD（受電盤） 大きな雷サージを最初に受け止める“盾”となる。
- 二次側用 SPD（分電盤） 残留サージをさらに抑え、機器側への侵入を防ぐ。
- 通信回線用 SPD（LAN / RS-485 / I/O） デジタル機器の誤動作防止に必須。
SPD × クリーン電源 × UPS は最強の組み合わせ
電源品質を本気で安定させるには、次の 3 点セットが効果的です。
- SPD（避雷器）：高エネルギーの雷サージを遮断
- クリーン電源：ノイズ・波形歪みを改善
- 双方向インバーターUPS：瞬停ゼロ・安定電圧化
工場で得られる効果
- ライン停止の原因切り分けが容易になる
- PLC・サーボ・産業用PCの寿命が延びる
- 品質不良・データ欠落の再発防止
- 説明責任（アカウンタビリティ）を満たす設備運用が可能に